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雫の熱は奪われて狭いオーロラに溶ける 8さいの男の子とパパママの日々。

放射能。

きょう、静岡のシイタケで基準値超、しかも一部は既に消費されているとのニュース。かなりショック。

お茶もそうだったっけ。

カリウムは放射性物質に置き換わりやすいので、カリウムを多く含む植物は要注意と聞きます。
一覧表もあるので、乳幼児をもつご家庭では参考にして欲しいところ。

日本はどうなってしまうのだろう。
放射能の影響を受けやすいこどもたちは。。。

周りのママたちの間でも、何を食べさせるか?公園で遊ばせないほうがいいのか?そもそも東京に住んでいて良いのか。。。そんな相談が常に話題に上る状況。
海外に住めるところを持っているご家族などは、いまだに帰国しないケースもある。
それはとてもよくわかる。
わたしたち親自身のことはいいけれど、いまの状況下で乳幼児の環境や食べ物を放射能の影響を受けないように整えるにはつかれきってしまうから。

たとえば環境面で言えば、ガイガーカウンターで数値が低かったところで遊べばいいと当初は思われたが、実はあれはあまりあてにならないことがわかってきている。
機種にもよるけれど、数センチから数十センチの範囲での測定値しかでないのだから
付近一帯に高濃度のスポットが紛れ込んでいたって、わかりっこないからだ。

特に、誰もが口すっぱく言うのは「放射能は吹き溜まりに要注意」ということで、
それはたとえば階段のはしっこや穴の中や道路わきのことなのだけれど、
東京よりも遠い神奈川ですらいまだに0.97マイクロシーベルトが出たりする危険地帯。大田区では1.01マイクロシーベルトも!
しかし乳幼児は、そういう吹き溜まりこそが大好きだ。

こうさぎもしょっちゅう指で穴をつついたり、階段の隅にたまった砂をなめたりしている。
砂場に行けば、お口に砂だし。

ただ遊んだだけで内部被爆しかねず、それはそれはもう、ママたちはただの公園遊びをひやひやもので見ていなくてはならない。

そうしてつかれきったママを次に待っているのが、一筋縄ではいかない食環境だ。
ただでさえ離乳食という慣れないものを作るのに一苦労しているのに、
買うもの一つ一つが放射能の心配がないかどうかより分けなければならず、
(しかも安全性の高いものは普通のものの倍のお値段。。。)
神経もおサイフも磨り減ってしまう。
我が家のエンゲル係数は、ものすごいことになっている;;



・・・そうして疲弊した状況におかれていると、
時間がたつにつれて、実は大丈夫なのではないか、うまくつきあえばいいのだ、それほど気にせず暮らすほうが良いのではないかという根拠のない楽観視に傾いていくのが自分でもわかる。

しかし、科学者のはしくれとしても、乳児の命を預かっているママとしても、科学的に判断することをあきらめてはいけないと、歯をくいしばる。

なのに科学的に判断するにはデータが足りなさ過ぎる。

どうにもこうにもならない状況に、泣けてくる。

ただし、決して楽観視に身をゆだねずに気を張り続けなければならないという判断だけは、このことからいつも思っている。
このことというのは、政府が「暫定基準値」という言葉をいつまでも使用しているという点だ。

これがなぜいつまでも「暫定」なのかという疑問がよく聞かれるが、
その前に、なぜ「安全基準値」あるいは「暫定安全基準値」ではないのかを読み取らなくてはならない。
ただの言葉の綾ではなく、この語彙は意図的に使われているからだ。


もうひとつ、わたしの甘っちょろい気持ちをたたきなおしたニュースが数日前にあった。

松本市で福島のこどもたちが甲状腺の検査を受けたところ、一部が異常値&経過観察になったというニュースだ。
「原発事故との因果関係は不明」
という言葉で締めくくられていた。

そうくるんだ。。。

と思った。絶望に近い気持ちで。
調べようと思えば、原発の影響が少ないはずの西日本のこどもと比較して、
因果関係があるかどうかの推測くらいはできるはずだ。
もちろん今回の検査は松本市が独自にしたことだから、全国規模の調査でないことはわかるが
政府がそれを率先しないところにも愕然とするし、
おそらく、今回のこととは別に、何かが今後子供たちに起きても、因果関係を推測はできるが、保障してもらうために法的に完璧に証明するにはやはりかなりの壁があるのだろう。。。と、気づかせるには十分なニュースだったのだ。

わたしは絶対に、こうさぎや、こどもたちを守りたい。

状況に慣れてしまわずに、常に冷静に判断し続ける意思を持とう。
by rosedance | 2011-10-09 02:58 | *Amenoniwa*